人事・労務の玉手箱掲載原稿 2012年度掲載

チームメンバーを理解する場をつくっていますか?

投稿日:2012年10月30日 更新日:


先日、TV をつけると、たまたま NHK の特報首都圏という番組が放映されていました。この回のテーマは、「“ストレス爆発”をどう防ぐ」というもの。

この手のテーマは、いつの時代も変わらずあるような気がします。ですが、最近のニュースを見ていると、信じられないような事件がたくさんあります。時代の流れとともに、その根底にあるストレスの種類や質、強さは変わってきているような気がしてなりません。

企業においても、過度なストレスが引き起こす問題は増えてきているのではないでしょうか。
番組で事例として取り上げられていたある企業でも、ここ数年で“休職者が非常に増えた”とのこと。確か、システム開発をメイン事業にする会社さんでした。

サービスの充実を図る為、サポートの24時間体制化を行うなど、従業員に負荷のかかりやすい業務を拡充させていったこともあるでしょう。とにかく、“心の病からの休職者”が増えた。

そこでこの会社が取り組んだのは、「おばあちゃん家プログラム」というもの。

これは、田舎で空き家となった民家に数名の社員で宿泊し、ご飯づくりやまき割りなど、田舎での普段の生活を一緒に体験する、というプログラムです。まさにおばあちゃんの家で体験するようなことを、普段一緒に働くメンバーで共に行うというものです。ただそれだけといえばそれだけなのです。

このプログラムを導入した結果、どうなったか?

おどろくことに、この企業では「心の病から来る休職者がいなくなった」とのこと。
これ、実に単純なことなのです。いくら職場とはいえ、程度の差はあるものの、誰しも心の交流をどこかで求めている。孤独でいることも必要ですが、それとコミュニケーションや心の交流がないことは全くの別問題なのです。

この“おばあちゃん家”プログラムで行っていたことは、“職場のメンバーと共同体験をする”ということだけ、なんです。何かに一緒に取り組むことで、そこにコミュニケーションが発生し、相手のこと、そして自分のことを理解する場が生まれる。それだけで、ずいぶんと心が満たされるものです。結果、離職率や休職者の数、それらの元になる心の病が減るわけです。

難しいことはしなくていいんです。同じ職場で働くメンバー同士が理解し合える、そんな“ちょっとした機会”をつくること。

今年中にひとつ、やってみませんか?

-人事・労務の玉手箱掲載原稿, 2012年度掲載

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