人事・労務の玉手箱掲載原稿 2012年度掲載

あなたの会社の“心臓部”は何ですか?

投稿日:2012年11月30日 更新日:


東北の企業をいくつか、調べてみました。
と、いいますのも、クライアントで合宿があり、東北地方に視察に行くからです。そのための準備で調べていたわけです。

3.11 以後のいくつかの企業や商店のエピソードを読んでいると、頑張って復活を遂げている、遂げようとしている企業には、ある共通点がありました。

それは、「自分の会社の心臓部を取り戻したこと」です。

ある“イカの塩辛”を販売している商店での“それ”は、「手書きのノート」でした。
そこには20年にも渡って書き綴られた仕込の量や乾燥率など、そして、それらの関係性などが記録されているようです。がれきの下から、たまたま、ノートが見つかった。

ある“さんまの佃煮”を販売している商店での“それ”は、味の決め手となる「かえしだれ」でした。
震災前にたまたま、バケツに入れていたかえしだれを、真空パックで冷凍し、リュックにつめていたようです。だから、逃げ出すときにとっさに持ち出せた。

これらはどちらも、「毎日同じものを提供するために欠かせないもの」です。

これらの会社にとっては、「毎日同じの高品質の味を提供すること」がそれらの会社の本質的な価値であり、お客様から支持され、存続するために必須の条件です。つまり、会社の心臓部にあたるものです。

最後にもうひとつ。
同じ東北に、さいちというスーパーがあります。
人口5000人の過疎の町で、1日4000個ものおはぎを売るお店です。

この会社には、アナログ閻魔帳なるものがあるようです。
毎日の客数、売上はもちろん、天候から気温まで、売れ行きを左右する要因が、毎日数字で記録されているわけです。このアナログ閻魔帳があるから、経営を予測することができる。予測出来るから、安定する。これもまさに、会社の心臓部にあたるといっていいでしょう。

会社の心臓部にあたるものが明確であるということは、先々まで引き継げるということでもあります。つまり、存続の条件でもあるわけです。

あなたの会社の心臓部にあたるものはいったい、何になりますか?

-人事・労務の玉手箱掲載原稿, 2012年度掲載

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