人事・労務の玉手箱掲載原稿 2013年度掲載

あなたの会社の「基本ルール」は何ですか?

投稿日:2013年7月3日 更新日:


今月は相次いでご縁をいただき、九州の繁盛店を視察させていただく機会に恵まれました。

一件目は、ある地域一番の美容室さんを見学。
こちらは、全国的に見ても相当に高い生産性を誇っておられます。単店の売上は、その地域の商圏人口や所得指数から考えると、“その条件でよいとされる売上の2倍”近くもあります。まさに“びっくり現象”といっていいでしょう。

二件目は高い商品力と堅実経営でどんどん業績を伸ばしている、あるデイサービスさんを見学。
業界事情としては、異業種参入に多い“低レベルのサービス提供”や、利用者さんには関係のない、利益追求だけを行う“マガイモノ企業”が多いのが実情です。
しかし、こちらの企業さまは違います。“ちゃんと根拠をもった、その人らしい人生を支えるサービス、リハビリプログラム”を提供されています。商品力へのこだわりはもちろん、社長の考え方からマネジメント、展開方法まで“とてもバランスのよい堅実さ”が随所に伺えます。

今回の視察は、2件ともまったく別案件です。しかも、互いに全く関連のない2件の企業を、たまたま、2日間連続で見学出来る日程が組めました。だからこそ「これには必ず強い意味がある」と思って見学したところ、やはり「繁盛に大事な共通点」がありました。

それは、「基本ルールの明確化とそれを徹底する仕掛け」です。

前者の美容室さんでは、もはやルールを超えて「掟」と呼ばれ、箇条書きで明文化されています。この「掟」を、朝礼で徹底的に唱和。朝礼は、業務確認はもちろんのこと、清掃から接客のロールプレイングまで、朝礼で約1時間かけて基本を徹底します。

どうでしょう?
あなたのイメージする朝礼と異なりませんか?

これは、朝礼を「お客様を迎えにふさわしい状態づくりの場」として位置づけているからです。つまり、「基本を徹底する場」なのです。年間300日、この基本を徹底すれば、当然ながらレベルが上がりますよね。これが、仕掛けの部分です。

一方、後者のデイサービスさんでも、同じく基本ルールを箇条書きで明文化されています。それを要約したものを朝礼で確認。さらに、業務内でそのルールを守ることができていない場合は、すぐにその場で注意し、修正します。これが仕掛けの部分です。こちらの会社さんでのルールの1つは、愚痴、悪口、陰口は絶対禁止。だからとても雰囲気がいいのです。

ここでお伝えしたいのは、会社の基本ルールを、もう一度見直してほしいということ。そして、あなたの性格や企業文化に合わせ浸透する仕掛けをつくってほしいのです。

また、その基本ルールは、「あなたの会社らしいものなのか?」「あなたらしいものなのか?」ということです。それを、1文字1文字、頭を相当に絞って紡ぎだしてほしいのです。

その際、紡ぎだしたルールのOKとNGのラインは、「原理原則に従い、これらを守ればたいていのことはうまくいくもの」かどうかです。

これは、完全に確信出来た情報です。

-人事・労務の玉手箱掲載原稿, 2013年度掲載

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