こんにちは。唐木です。
先日のFacebookでの投稿なのですが、
同世代からの共感が多かったので
引用しつつ諸々を綴りたいと思います。
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先日、
私物珠玉のジーンズ1本がリペアの旅より
帰還しました。
本当は3月頭に出来上がっている
予定だったのですが、
どうやら引換証をなくしてしまい、
その後ろめたさから
毎度の先延ばしをしていたところ、
「出来上がっているんですけど、
お忘れでしょうか…」
と、留守電が入っていましたので、
満を持して取りに行くことにしました。
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学生時代、
ビンテージブームがありましたが、
本物はとてもじゃないけど手が出ません。
だからといって
「チャチなモノは履きたくない」
という生意気気質のため、
雑誌、街中と徹底的にリサーチし、
たどり着いたのはレプリカ
(本物を再現したような商品)
を、サラ(新品)から履き込むという
至極普通の選択肢。
主に履き込んだのは
DENIME(ドゥニーム)というブランド
なのですが、
シルエット、色落ち具合が
抜群に好みなのです。
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思い起こせば、
着る服を選ぶようになったのは
きっかけがありまして、
ある時「自分がダサイ」ということに
気づいたからです。
そのコンプレックスを乗り越えるため、
「理詰めで見た目をよくしよう」
としたことがスタートでした。
小学生の時もこんな話がありました。
ポロシャツにジーンズという
マトモな格好をしていたにも関わらず、
「遠出するならこの格好はダサイ!」
と思い、着替えました。
しかも、着替えるといっても
何を血迷ったのか、
黄土色のトレーナーに
グレーのスウェットパンツ
という、
極限にダサイ格好にわざわざ着替え、
「これ、オシャレやわ〜」と
思い込んでいるほど、
世間一般と感覚がズレていました。
そこがスタート地点で、
服という鎧で自分を固めて守っていたため
本当の自分には自信がないままでした。
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でも、そのプロセスでよかったと思います。
かなりの物量を見る、
いいものに触れる、使う、
実際にはきこんでみる。
逆にチャチなものも使い、
自分の中に振れ幅をつくる。
これを繰り返したので、
ある程度目利きのスキルが身についたの
かもしれません。
何でも目利きになるには、
一定上の量を見る、
体験することが 必要です。
まさに両稽古です。
しかも、
ちょっと集中して量をこなしただけでも、
分野によっては、
だいぶ抜きん出ることが可能です。
これって、
昔は自然に出来ていたことなのに
出来なくなったことの
1つかもしれませんね〜。
目利きは”両稽古”から。
投稿日:2014年5月14日 更新日:
執筆者:wpmaster