組織論・チーム論的なもの チームづくりのヒント

ラッキーボーイの出現確率を高める方法。

投稿日:2014年6月24日 更新日:


こんにちは。唐木です。

ウチには生後3ヶ月ちょっとの赤子がおりますが、その赤子をたいそう可愛がる妻を見ながら、ふと、こんなことを思い出しました。昔、内田樹さんのブログの内容を紹介していたブログ(二次情報どころの話ではありませんが、まぁそこは…)で書かれていたことで、直感的に正しいと思い、書き写したことがあります。

その一部ですが、こんな内容です。

もっとも耐性の強い共同体とは、「成員中のもっとも弱いもの」を育て、癒し、支援することを目的とする共同体である。そいう共同体がいちばんタフで、いちばんパフォーマンスが高い。これは私の経験的確信である。それゆえ、組織はそのパフォーマンスを上げようと思ったら、成員中に「非力なもの」を意図的に組み込み、それを全員が育て、癒し、支援するという力動的なかたちで編成されるべきなのである。
引用元:内田樹さんのブログを紹介したどこかのブログより


有名な映画、黒澤明監督の「七人の侍」のチーム編成を理想とし、その分析を引き合いに出しながら書かれていた内容です。


これ、まずウチの家族に当てはめてみます。家族もここでいう共同体であり、組織でありますから。
ウチの家族は、どこと比較するわけではありませんが、比較的家族関係はいい方だと思います(私だけがそう思っているだけかもしれませんが…)。 この分析によると、ウチの家族が今のところ比較的よい関係性のもと集っているのは、「赤ちゃんの存在が大きい」ということです。 当たり前ですが、赤ちゃんは1人じゃ生きられません。誰かの、親の助けが必要です。つまり、「成員中のもっとも弱いもの」の役割を担っているということです。


次にスポーツの世界で考えてみます。
スポーツの世界でも、ラッキーボーイといった表現が使われる選手がいます。そういう選手達は、大抵、レギュラーメンバーよりは実力が下だけれども、「自分や他の選手の実力以上に実力を引き出す存在」といったポジションです。なので、実力では「育てられる側」にまわりますが、こういった選手がいる、いないで、結果が180°変わることは多々あるものです。

しかし、ラッキーボーイひとつとっても、ラッキーボーイになるのか、ただ実力が低いだけの選手になるのかは、育てる側にも育てられる側にもその要因があるということです。

育てる側は、育てるという行為を通じて「少なからず自分の方が上」という認識を、意識的ないし無意識的に持ち、それが自信にもなれば過信にもなる。行き過ぎると過信になるわけですね。過信になると、育てる側の自己顕示欲を体現するためだけのただの道具として扱ってしまいまい、共倒れになる運命です。

一方、育てられる側も、素直であっても盲目であってはならないと思います。盲目になると、相手の自己顕示欲を増大させ、それに自ら飲み込まれてしまう結果になります。ですから、育てられる側は、素直に、懸命に、実力を向上させ続けることが必要になります。


そんなわけで、組織のパフォーマンスを上げようと思ったら、成員中に「非力なもの」を意図的に組み込むことが必須なのはもちろん、支援する側にも支援される側にも自覚が必要だということです。「あいつはダメだ」といって、いじめたり、排除しようとすると、何の問題解決にもならないし、全く成果は上がらないということになります。非力なものをただの非力なものにするのか、ラッキーボーイにするのかの分かれ目はそこだと思います。

意図的に非力を組み込む

-組織論・チーム論的なもの, チームづくりのヒント

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