長期利益のマーケティング 伝わる価値の伝え方 自社にあった販促の選び方

看板という使い古された感のある販促こそ、効果が高い可能性がある

投稿日:2014年12月11日 更新日:


こんにちは。唐木です。

先日、3歳の娘と8ヶ月の息子を連れて大阪城公園に行くとこんなイベントが行われていました。

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出典:侍ミュージアムサイトより 

侍ミュージアムというものらしく、侍JAPANしか想像出来なかった私ですがどうやら戦国時代の体験イベントのようでした。サイトを見てみると、ホログラムで秀吉が浮かんで来るなど、デジタルサイネージの技術を応用したいくつかの企画があるようです。

と、こんな風に後から調べてここに書いているくらいですから、パッと見で内容がよくわからなかった、特にひっかかるポイントはなかったので今回は利用しませんでした。
それよりもむしろ、この侍ミュージアムの周りにはB級グルメの出店が何店か出店されていまして、そっちの方が気になり、ミュージアムには入らず娘とたこ焼きをほおばっていました。



・もちろん、B級グルメだからといって人が集まるわけじゃない


ただ、ここは結構寂しくて、休日にも関わらず人がまばらなんですよね(ちなみにたこ焼きは美味しかったですよ。味はOKなんです)。もちろん、B級グルメだからといって人が集まるようなご時世でもないと思いますが、それを差し引いても人が少ない。これって何なんでしょうね?

お客が少ない原因。
これ、単純に「知らないから」だと思います。

そこでイベントをやっていること自体を知らない。告知量が少ない、ないし効率的ではない、またはその両方が考えられます。
実際、このイベントのことは、TVをはじめとするマスメディアでも見ませんでしたし、看板やポスターも見たことがありませんでしたから、そのように言ってもいいと思います。



・ シリコンバレーでも看板広告に注文が殺到しているらしい


先ほど看板やポスターの話を少し出しましたが、実は今でも使える媒体なのです。

先日、NewsPicksにもシリコンバレーで「看板広告」に注文が殺到する理由といった記事が掲載されていました。 気になる部分だけちょっと引用させてもらいます。

シリコンバレー近辺で看板広告の売り上げが急増している。昔ながらの広告媒体が、ITバブルの恩恵を受けているのだ。地平線を背景に知名度を上げ、注目を集めようと、シリコンバレーの企業が目立つ場所を奪い合っている。サンフランシスコとサンホセを結ぶ101号線は、看板業界では「ゴールドコースト」と呼ばれ、半年待ちの広告会社もある。
(中略)
シリコンバレー近辺の広告の売り上げは2011年から2倍以上に増え、今年はIT企業からの売り上げが600万ドルを超えるペースだという。
引用元:NewsPicks2014/12/4、シリコンバレーで「看板広告」に注文が殺到する理由より


と、まぁこんな風に広告としての看板の価値が再び上がっているとのこと。

この記事の後半にも書かれていますが、「一等地に広告を出すこと=ウチは勢いありまっせ〜」という箔をつけるための体裁の繕いや、一種のステータスとしての出稿も目的の1つと考えられます。

とはいえ、単に自己顕示欲だけで広告費を使うなんてバカらしい選択。確かに、ネット広告やDM、FAXDMなどと比べると効果が数字で測りにくいものの、ビジネス形態によっては今でもかなり有効な媒体だといえます。何かしらの費用対効果があるから使うわけです。 私の経験上でも、ポスター含め、特に商圏範囲がある程度決まっている商売では効果があります。

1つ、例を出しますね。



・ 隠れた数値、目に見えない規模に着目する


ある介護施設で、利用者さんを増やすための手をいくつか打ちました。

この業界では利用者さん(=お客)を増やす際、「ケアマネさん向けの営業を強化する」という一択になりがちなのですが、それだけだと心許ないし、ちょっと業界常識に縛られすぎた発想だと思います。

それはさておき、打った手の1つは「ポスターを使って認知度を上げる」というものです。
商圏内で、対象となる年齢層の方が集まるお店に施設のポスターを貼らせていただくシンプルな手法。とにかく、商圏内で目に触れる場所、機会を出来るだけつくる。それによって認知を高め、いざその時に選んでもらえやすくするというやり方です。まずは顧客の選択肢に入らないと、勝負の土俵にも上がれませんから。

で、利用希望者の方が施設見学や体験にお越し頂いた際、よくあるアンケートを書いていただきますが、その際、「ウチの施設には何の媒体を見て来ましたか?」という主旨の質問を掲載しました。フリーアンサー形式です。

アンケートを集計の結果、「スーパー銭湯の〇〇に貼ってあったポスターを見て」という利用者さんが1人だけいました。100人中、1人だけ、です。

この1人、「たった1人」なのでしょうか? そんなことはありません。

「ポスターを見たから」とわざわざ書いた人が1人いるということは、同じように「言われてみればポスターは見たことがある」という人はもっといるはずです。 なぜなら、こういった媒体を調査するアンケートって、だいたい一番先に浮かんだ媒体や、一番印象が強い媒体を1つないし2つほど選ぶものです。見たものすべてを選ぶことは少ない。つまり、ポスター「も」見ている可能性は、どれくらいかはわかりませんが結構な確率でいると考えられます。

これって隠れた数値であり、見えない規模であるともいえます。

客観的数値として効果測定出来ないものの、効果そのものは実感出来るものだともいえます。 加えて、数値で直接効果測定が出来ないからこそ、優先してコストカットされる媒体になりやすい。つまり、場所によっては競合相手が勝手に消えて行ってくれます。競合が減り、価格も下がる。そんな可能性もあるということ。

販促としての看板やポスターのよさはここにあるのです。

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