組織論・チーム論的なもの チームづくりのヒント

社内勉強会や社内研修は必要だと思う2つの理由【その2】

投稿日:

 

【この記事で伝えたいこと 】
1. 社内勉強会や研修が必要だと思う理由は2つあり、今回は2つ目の話
2. 「ノウハウや知恵の継承」を意図的に行うことは必須であり、これは、意識しないと気づかないうちに大きなリスクになっている
3. 伝えると案外、理解および実行ができるもの。
と、いうことは、いかに伝えていないだけのことが多いかということ

 

社内勉強会や研修は必要だと思う理由



こんにちは。唐木です。

前回のエントリーに続き、今回も社内勉強会や社内研修が必要だと思う理由についてお話ししていきます。特に今回は、経営コンサルタントとしての経験上、必要性を感じたお話です。

先日、友人達と3人でお酒を交えながら話していた時のことです。
友人の1人にこんなことを言われました。


「唐木さん、それってリアルにゾッとしますよね」


一体何が“ゾッと”したのか?


ノウハウや知恵が継承されないことのリスクは思っているよりもはるかに大きく、しかもそのリスクは、意識しないとかなり気がつきにくいリスクだということです。


それにはこんな話があります。


それは能力の問題?それとも機会の問題?



私は以前、ある地方の老舗ローカルチェーン店で行われた研修に参加したことがありますが、その時の話です。

その研修の内容は、主にSV(スーパーバイザー)や店長を対象にしたノウハウ研修で、担当はこのチェーンのOBの方です。 グループ内で共有している各データや指標の見方、加工から応用の仕方まで、どうすれば現状を正確に分析し、正しい対処ができるのか?そんな個別店舗の問題解決から新規出店の際の視点まで、経営的視点、思考、実行力を身につけてもらう内容です。

そもそも、このローカルチェーンは中四国地方に展開していますが、近年、「なぜこんな所に?」と思われるような出店もありました。データの見方や出店候補地を実際に見た時に何を見ればいいのかがわかっていれば回避できたことです。

それに、既存店を見ても講師であるOBの方が提唱されているような「基本事項」も徹底されているわけではなく、今ひとつな店舗も多い。 私は正直なところ、「勉強する気や理解する力があまりないのかなぁ」と、失礼なことを思っていたほどです。

そこで、研修は「講義+ワークショップ」の形式で行われました。 講義で原理原則、トレンド、各種理論、事例、分析方法などを伝えた上で、実際に自店や競合店に足を運んで体感し、それをもとに自店の具体的改善項目をつくって発表してもらうというベーシックなものです。当然、発表した内容は実際の店舗改善項目として役立てていただきます。


で、発表を聞いていて驚いたのは、どの発表も極めて的を得た分析と具体的改善項目、方法だったということです。「普段からそうしてりゃ業績もっといいのに…」と思うくらいのもの。

つまり、参加メンバーには、勉強する意欲も理解する力も、応用力もあったのです。と、いうことは、「正しいノウハウや先人の知恵を教えられていない」という、単純に機会の問題だったのです。


これって、本当にゾッとしませんか?


例えば事業継承ですと、これはその危険度が目に見えて認識しやすいでしょう。
でも、ノウハウや知見って、マニュアル化などである程度目に見える形にすることはできるものの、それらが伝わっているか、浸透しているか、応用出来るまでに至っているかという点は極めて目に見えにくく、気づきにくい。


結果、会社が知らない間に壊死状態になっていた、ということも十分にあり得ます。


社内勉強会や研修って、やり方によっては、コストや時間、労力がかかるものです。それらの投資に対するリターンは販促等と比べると目に見えにくく、即効性も低い場合が多い。全くの空振りに終わるケースもあります。
でも、「これだけは伝えておかないといけない」というノウハウや知見はあるはずです。そこをカットし続けると、知らない間に取り返しのつかないことになっている可能性はある。

だからこそ、社内勉強会や研修は必要だと思うのです。


前回のエントリー
社内勉強会や研修は必要だと思う理由1はこちら

-組織論・チーム論的なもの, チームづくりのヒント

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

仕事で指示は1から10まですべき?

性格からビジネスモデルをつくる。 コンサルティングにおいて私はよくこの言葉を使います。私のコンサルティングにおけるコンセプトの大事な一部分です。 さて、なんのこっちゃわかりにくいかと思いますので、補足 …

制約はかければかけるほど創造的になる

目次1 なんだかよくわからない子ども遊びから得た「ヒント」2 アイデアを出す、創造力を上げるには「制約」を自ら課すこと なんだかよくわからない子ども遊びから得た「ヒント」   こんにちは。唐 …

会議は「異なる視座から新しい視点を獲得する場」である

  先日、出版会議なるものに出席しました。   前職の先輩からお誘いいただいて参加させていただいたわけですが、これは貴重な体験でした。   この会は、「具体的にこのテーマ …

社内勉強会や社内研修は必要だと思う2つの理由【その1】

  【この記事で伝えたいこと】1. 筆者は社内勉強会や研修は必要だと思い、その理由は2つある 2. その1つは「コミュニケーションって案外大事」ってこと 3. 勉強会や研修といった形式にこだ …

会社の情報発信力格差を生む「一番ネックなポイント」

こんにちは。唐木です。 前回の投稿で、私のハワイでの2週間の滞在経験から、 ・ 日本人と欧米人とは遊び方、楽しみ方が決定的に違う ・ 日本人は、お仕着せの観光をしている人が多い ・ GoProやセルフ …

アーカイブ

ソーシャルメディア