人事・労務の玉手箱掲載原稿 2015年度掲載

あまり取り組まれていないファンづくりの方法。

投稿日:2015年3月31日 更新日:

 

人は「何か(誰か)に関わってよい印象を受けるとより応援したくなるもの」です。これは、特に何らかの学術的根拠を用いなくても実感があるでしょう。

 

あなたの商売が地域密着の商売であれ、全国展開の商売であれ、世界を商圏とする商売であれ、1つ1つの仕事やご縁を大事にすることは、最も基本的で大事なことと言っていいでしょう。特に日本国内では人口も減少し、景気もアテにはできませんから、その1つ1つの積み重ねが今後より重要になるのは間違いないでしょう。

 

そこで冒頭の話。自社に何らかの形で参加や参画をしてもらい、かつ、お客さんによい印象を持ってもらえると、地味ながらもよい関係性が築かれ、結果、長期的な発展につながります。今回は、意外とやっているところは少ない「ちょっと面白い方法」をお伝えいたします。

 

それは、「半スタッフ」という方法です。

 

千葉県に地域新聞社という会社があります。ちいき新聞というフリーペーパーを発行している会社ですが、先日テレビで特集されているのを見てなんだかなつかしい気持ちになったものです。

 

そんなことはさておき、このちいき新聞には特徴があります。

 

このちいき新聞は、千葉県内を54エリアに分割し、それぞれのエリアに根ざした媒体を発行していることです。まさに「ちいきのための新聞」なのです。当然、細かく分割されたエリアに発行しているわけですから、その地域、その地域に住む人々にピンポイントな記事や広告を掲載することができます。これは大きな強み、ですよね。

 

さて、面白いのはその記事づくりです。

 

もちろん、一部の記事に関してでしょうが、TVでの特集によると、地域の登録スタッフによる記事もあるようです。
この仕組みが面白くて、登録スタッフが企画を出し、取材対象に取材を行い、記事を書く。見事、その特集が採用されれば、5,000円を原稿料としていただける、という仕組みです。

 

どうでしょう?
面白くないですか?
「そんなん言われたら面白いなんて絶対言えへんわ」というあまのじゃくなあなたも、もう少しお付き合い下さい。

 

ちょっと想像してみて下さい。

 

この登録スタッフさん、パートさんと一般住民の方の間のような存在ですよね。記事を書いているという意味ではスタッフなんだけど、あくまで「登録しているスタッフ」という立場。でも、ただの一般住民でもない。関わり方がよい意味で中途半端であり、会社と遠からず、でも近すぎずな存在なんですよね。

 

さらにもう少し想像してみて下さい。

 

自分で企画して、自分で取材して、自分で書いた原稿が採用され、その記事が紙面になって手元に届く。おまけに報酬まで発生したらどうでしょう?きっと、大なり小なりうれしいはずです。会社にもよい印象を持つようになります。
つまり、この時点でファンが1人、増えているということです。スタッフなんだけどスタッフじゃない。そういった「半スタッフ」を少しずつ増やすことも、ご縁を大切にし、ファンを増やして行く方法の1つです。

 

ファンをつくる方法は、会員制度やイベントの開催だけではありません。働いてもらうことも1つの方法であり、他にもたくさんの方法が考えられます。ポイントは、参加、参画してもらうということです。

 

-人事・労務の玉手箱掲載原稿, 2015年度掲載

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