自分マネジメント 自助努力による成長へのヒント 継続の工夫

1万時間の法則から、仕事で伸ばすスキルについて考えてみる(その3)

投稿日:2015年4月8日 更新日:

 

継続そのものに差をつける条件

 

こんにちは。唐木です。

 

ここ2回、1万時間の法則と、それを仕事に置き換えた場合についてお伝えしてきました。

 

この法則の要旨は「継続は力なり」に近いものです。たとえそれほど向いていないことでも、時間をかければ十分にレベルは高くなるということです。ある程度のレベルに達する。その目安が1万時間言われていることから「1万時間の法則」と言われています。

 

ただ、その分野において先天的なセンスがあればあるほど、スキルの修得や上達期間は短くなります。これを「技能取得におけるマタイ効果」と呼びます。

 

つまり、成果は

成果 =初期能力×(時間×質)

といった式でもあらわすことができ、その初期能力とトレーニング(投入時間と質)によって得られる成果には正の相関関係があるということです。

 

ただ、仕事におけては先天的なセンス(向き不向き)も大事ですが、それよりも「努力を続けられるかどうか」の方が大事な要素だと言えます。スポーツのように遺伝的に決定的な「埋められない差」がついているわけじゃないですからね。

 

前の記事では、「努力を続けられるかどうか」の条件として「好きかどうか」、「好きになれるかどうか」をあげました。そういった分野の方が継続しやすいからです。

 

そこで、好きなもの、好きになれるものに取り組むのがよいと思いますが、どうせ継続するなら差がつきやすいものにしたい。そのための条件は2つあるように思います。

 

1つは「競合が少ない」こと。
もう1つは「専門性が高い」ことです。

 

 

1つ目、競合が少ないとは?

これは「やっている人が少ない方が勝ちやすい」という単純な理屈です。

スポーツに置き換えてみると、オリンピックの陸上競技100mで金メダルをとるよりもエクストリームアイロニングで世界トップをとる方が難しくないはずです。


エクストリーム・アイロン掛け(エクストリーム・アイロンがけ、Extreme Ironing)は、人里離れた場所でアイロン台を広げて服にアイロンを掛けるエクストリームスポーツである。このスポーツのプレイヤーはアイロニスト(ironist)と呼ばれる。
行なう場所としては、難易度の高いクライミングを伴う山の斜面や、森、カヌーの上、スキーやスノーボードの最中、大きな銅像の頂上、大通りの真ん中などがあり、アイロン掛けの目的をほとんど無視して、スキューバ・ダイビングをしながら行うこともあるほか、パラシュート降下中、湖の氷上でも行われた。これらのパフォーマンスは個人および団体でも行われる。
引用:Wikipedia

 

2つ目、専門性が高いとは?

もう1つの条件は、専門性の高い方が取組みの継続による差がつきやすいということです。

この本によると、航空管制官のテストを通じてこのような実験結果が得られたようです。

 

アッカーマンは航空管制官をテストするために、コンピューター・シュミレーションをつくっている。
たとえば飛行機を順番に離陸させるためにボタンを押すというような単純作業の場合は、訓練の成果はあるレベルに集中するが、実際の管制業務のように複雑な業務の場合は、訓練によって「個人差が」狭まるどころか「広がる」そうだ。つまり、技能修得にマタイ効果があるということになる。
引用:スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?より

 

業務内容の幅が広くて複雑なもの、もしくは、一見シンプルな業務に見えるが長い修練を要するものは専門性が高く、トレーニングによる個人差は広がりやすいと判断出来ます。
私は大昔、工場のラインで「右から流れてくる冷凍カニかまを3本つまむ」というバイトをやったことがありますが、これはどうみても単純作業。専門性が高いとは考えにくいですから、トレーニングによって差が埋まらないことはないでしょう。

 

結局、昔からの格言、「継続は力なり」は真なのです。

 

そして、その継続による成果をより高めるには、向き不向きといった先天的センスは大事ですが、それ以上に努力を続けられるものかどうかの方がもっと大事。好きなものか、好きになれそうなものか。さらに、競合が少なく、専門性の高いものの方がより、継続による差が出やすくなる、ということです。

 

しかし、そういったものが見つからないといって焦らないことも大切なことかと。立ち止まることも必要ですが、立ち止まったままではいけない。つまるところ、夢中になって”ハマれるもの”の方が成果は出やすいという、それだけの話ではありますが、まずやるべきことに真剣に取り組む、やるべきことを好きになる努力をするのも1つかもしれませんね。

 

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